髪はどこまで伸びる?【毛周期と髪が伸びるサイクル】を解説します!
髪をキレイに伸ばしてある程度の長さになると、その質感や理想の長さを維持するためのカットやヘアケアは自然なメソッドになりますよね。
髪の毛をできるだけ早く伸ばして美しいロングヘアのスタイルを楽しみたいと思った際には、髪が伸びるそもそもの速さやサイクル、毛周期の仕組みなどを理解しておくことも重要なポイントになります。
今回は意外に知られていなかった髪が伸びる速さの目安と毛周期のサイクルをわかりやすく解説!
丈夫な髪質を育てて髪を早く伸ばすヘアケア方法も合わせてお伝えしていきたいと思います。
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髪はどのくらいの速さで伸びる?一般的なサイクルを解説
髪を切ってもあっという間に伸びてしまう人、髪を切ると伸びるまでに時間がかかる人…。
髪が伸びる速さには個人差があるのですが、一般的には次のサイクル・周期で髪は伸びると言われています。
ここでは髪が伸びる一般的な目安のサイクルや、伸びるスピードに個人差がある理由をチェックしてみましょう。
髪は1日に0.3~0.4mm伸びる
髪の毛が伸びるスピードには個人差があるのですが、平均的に1日に0.3~0.4mm程度伸びると言われているんです。
髪の毛の1日に伸びるスピードが安定している場合は、1週間ではおよそ2.5mm、1ヶ月ではおよそ1cm、1年で12cmとなり、人の髪の毛は全体で約10万本も生えていると言われているため、丁寧なヘアケア・生活習慣を心がけると、1日に伸びる髪の速さ・本数も増えていくと考えられています。
また髪の毛が早い期間で伸びているのは、それだけ髪と頭皮の新陳代謝が活性しているサインでもあり、髪が早く伸びる=マイナスなイメージをもつ必要は一切なく、健康的な質感の丈夫な髪がたくさん存在しているとも言えるんですよ。
髪が伸びるのは男女にも違いが?
髪が伸びるスピードに個人差があるとわかると、男女の性別でもそのスピードが変わってくるイメージをもつものですよね。
意外に知られていないのですが、髪が生えて抜け落ちるまでのサイクルのことをいう髪の毛周期は、
- 男性の場合:およそ3~4年程度
- 女性の場合:およそ4~5年程度
と言われていて、男性よりも若干ではあるものの女性の方が髪が伸びるスピードが速くなっているんです。
男性よりも女性の毛周期が長く、髪が伸びるスピードが速い理由には、
- 女性ホルモンのリズムに深いかかわりがあるため
- 女性ホルモンに髪の成長を促すエストロゲンが存在し、分泌されているため
などがあり、女性ホルモンのエストロゲンの分泌を高める生活習慣を心がけることも、髪を早めに伸ばすポイントとなるのです。
髪が伸びるスピードを左右する要因とは?
1年でおよそ12cm程度も伸びる髪ですが、そのスピードを左右するのは、
- 新陳代謝の状態
- 増殖因子によるもの
のふたつが密接に関係していると考えられています。
まず髪と頭皮の新陳代謝とは、古い細胞と新しい細胞の入れ替わりがスムーズで、コンスタントになっているもののことを言い、新陳代謝は年齢を重ねるごとにその働きが不安定になると言われています。
年齢を重ねた成人よりも、子どもやティーン世代などの成長過程にある年代の方が、新陳代謝が活発なため髪が伸びるスピードが速くなります。
髪を早く伸ばしたい場合は、細胞の老化を食い止める、エイジング的なヘアケアを継続的に行うことが新陳代謝のサイクルを早めて髪が伸びるスピードも速まっていくと言えます。
代わって、髪を伸ばすスピードに深いかかわりのある増殖因子とは、
- 髪の原料となる細胞から分泌されるタンパク質のこと
- 増殖をサポートする因子のこと
を言い、増殖因子の濃度によっては異なる役割をもつこともあります。
近年では髪を増やす・速く伸ばすための増殖因子の研究が積極的に進められ、近い将来には強力な育毛剤のメイン成分として注目されるとの予想もあるんですよ。
髪を早く伸ばすために!健康的なヘアサイクル(毛周期)の仕組みを学ぼう
わたしたち人間の髪は、
- 新しく生える
- 新しく生えた髪が健やかに、丈夫に成長する
- 抜け落ちる
- 新たに丈夫な髪が生える
というサイクルを繰り返しながら伸びていきます。
健康的で丈夫な、美しい毛質の髪を育てて早く伸ばすためには、ヘアサイクル=毛周期の仕組みを理解しておくことが大切。
毛周期が乱れていることが原因で、髪の伸びる速さが遅くなっていることも考えられるため、ここでは髪の毛周期について一緒に学んでみましょう。
2~6年の成長期
髪の成長期は、古くなった髪が自然な状態で抜け落ちて、新しい髪の毛が生えて成長していく時期のことを言います。
髪の毛の成長期は、髪を生やして育てる働きのある毛母細胞が分裂をはじめてそれを繰り返し、新しい髪が古くなった髪を押し出すようにして成長していきます。
健康的な髪質や髪が伸びるスピードが速い人の場合は、頭髪全体の90%が成長期過程にある髪だと考えられています。
そのため、美しく健康的な髪質を目指すためには、成長期の髪を増やすためのヘアケア・生活習慣が大きなポイントになるんですよ。
2~3週間の退行期
髪の毛のふたつめの毛周期となる退行期は、毛乳頭細胞が退縮しはじめ、髪の成長が2~3週間程度ストップする時期のことを言います。
毛母細胞の分裂が一時的にストップすると、髪の毛は次の休止期を迎え入れる準備がスタートし、退行期の髪は毛髪の全体の1パーセントと考えられています。
抜毛や薄毛、髪のダメージが深刻化していたり、ケアをしていても改善・予防されないのは、毛髪に退行期の髪が多いことも考えられているんですよ。
3~4ヶ月の休止期
髪の毛周期・3~4ヶ月程度の休止期とは、毛乳頭細胞の本来の活動が休止していて、髪の毛の成長が止まる時期のことを言います。
毛周期の休止期は、髪が成長して豊かに伸びていく成長期に向けての準備を行う時期でもあり、毛髪全体の10%を占めると言われています。
休止期の髪は、成長期に入って新しく生えた髪が伸びると同時に抜け落ちる特徴があります。
毛周期の乱れについて
成長・退行・休止期の3つのサイクルを繰り返す毛周期ですが、髪のダメージが深刻になっていたり、抜け毛や髪が伸びる速さが遅すぎるなどのトラブルを感じた場合は、毛周期の乱れが原因のひとつかもしれません。
毛周期それぞれのサイクルが乱れるのはどんなサインがあるのか、成長・退行・休止期の乱れを一緒に見ていきましょう。
成長期が短縮している
成長期が本来の2~6年よりも短縮していることは、髪が太く長く成長できないサインでもあります。
そのため、短く細く、やわらかすぎる髪の毛ばかりが生えて早いサイクルで抜け落ち、髪全体のボリュームが失われてしまう心配があります。
退行期に大きな変化はない
髪が伸びる・生え代わりのサイクルとなる毛周期が乱れていても、退行期に大きな影響はないと考えられています。
毛周期のサイクルに影響がない退行期の髪は、毛髪の成長期から2、3週間を経て休止期に入ると言われています。
休止期が通常よりも長くなる
髪の成長が止まった休止期が長くなるのは、毛周期が乱れている大きなサインとなります。
髪の休止期が通常よりも長くなると、頭皮の血行が悪くなって栄養のめぐりが不安定になったり、新しい髪が生えてこないリスクもあると言われています。
髪が伸びるスピードを早めるヘアケア・生活習慣【まとめ】
髪の毛周期の仕組みはとても奥が深く、このサイクルを整えることで髪が伸びるスピードを速め、丈夫でしなやかな毛髪を育てていくことができるんですね。
髪の毛周期を安定化させ、太く丈夫でしなやかな髪を育てながら、髪が伸びるスピードを速める、オススメのヘアケアと生活習慣のポイントをまとめてみました。
髪の毛周期にアプローチできるヘアケア・生活習慣のコツをぜひ参考にしてくださいね。
【オススメのヘアケア1】育毛美容液を使う
育毛美容液や育毛トニックを使うと、髪が伸びるスピードを最大化することができると考えられています。
育毛美容液・育毛トニックで髪が伸びるスピードを最大限に高められる理由は、
- 頭皮の血行を促進して栄養のめぐりやすい頭皮、髪に変える
- 頭皮と髪の健康、髪が伸びるスピードに適した栄養を補うことができる
などがあるからなんです。
ストレスや食生活の乱れ、睡眠の質の低下や睡眠不足などは、髪の毛の成長期を短くする要因になり、頭皮の血行がダメージを受け、栄養が行きわたらない状態に。
育毛美容液やトニックは、毎日の食事からは十分な量の摂取が難しい、髪と頭皮に必要な成分をバランス良く補うため、毛周期のサイクルを整えて髪が伸びるスピードを速める、もっとも効率的なアイテムとなっています。
【オススメのヘアケア2】上質なトリートメントを使う
ボタニカルやオーガニック素材が使われていたり、薬用や医薬部外品、そのブランドの独自成分が配合された上質なトリートメントは、毛髪一本一本に栄養を補い、なめらかで丈夫な質感の髪に変えてくれる効果が期待できます。
またトリートメントはダメージを受けた髪・頭皮を修復する働きもあるため、枝毛や切れ毛が少なくなる分、成長過程にある髪を増やすことにも一役買ってくれるでしょう。
【生活習慣のポイント1】良質な睡眠を心がける
毎日の睡眠は長く眠ることよりも、適切な睡眠時間の間にどれだけ良質な眠りを得られるかが、美髪と健やかな頭皮環境のポイントになります。
起床後は日光を15分ほど浴びたり、良質な睡眠のケアに役立つトリプトファン含有の食品(バナナや大豆製品、乳製品など)を積極的に摂取して、夜はスマホやパソコンのブルーライトから心身を守るようにしましょう。
眠りの質が深くなればなるほど、睡眠中に分泌される成長ホルモンが活性化し、髪の毛周期の安定につながりやすくなります。
【生活習慣のポイント2】タンパク質を積極的に補う
タンパク質は丈夫でしなやかな髪の材料になることはもちろん、毛周期のサイクルを整える成長ホルモンの分泌を増やす働きがあると言われています。
ヘルシーなのに上質なタンパク質を含む鶏肉や魚、魚介類や大豆製品、乳製品などを積極的に補いながら、髪の内部から毛周期にアプローチできるインナーケアにも意識を向けてみましょう。
~おわりに~
一本一本が丈夫でコシとツヤのある髪を目指してキレイに髪を伸ばすためには、毛周期の仕組みを学ぶことが必須のポイントになります。
お伝えした毛周期安定のためのヘアケア・生活習慣を一つひとつ積み重ねて、ヘアケアをするたびに髪と頭皮のよりよい変化を期待してみてくださいませ!
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