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【美容室のゴミ・排水事情】美容室のecoを意識したゴミ処理方法を学ぼう!

来店されるお客さまのニーズに合わせたスタイリング・商品提案はもちろん、サロンの環境や衛生面、ecoにも気を配れることが理想の美容師の条件となるものですよね。

美容室では毎日たくさんのゴミ・薬剤の排出処理が行われているので、サロンの安心の環境づくりやeco、衛生管理の難しさを感じることも多いのではないでしょうか?

誰もが衛生やeco、安心の環境作りへの意識がますます高まっているこの時代、今回は美容室のゴミや排水事情、ecoを意識したゴミ処理の基本のメソッドをわかりやすくご紹介!

美容師・美容室だからこそ実現する髪のリサイクル・ヘアドネーションについても合わせてお伝えしていきたいと思います。

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【美容室のゴミ・排水事情】基本的な処分方法を理解しておこう!

美容室の開店や閉店、移転などはもちろん、美容室の運営だけでも増えていくいくつものゴミ。

美容室から出るゴミは、細かなものから粗大ゴミまで数多くの種類があり、ゴミのタイプによっては処分方法が変わってくることもめずらしくはありません。

ここでは美容室のゴミや排水の必要があるものについて、基本的な処分方法とecoにつながる取り扱い方の両方を参考にしてみましょう。

美容室で出る粗大ゴミの品目とは?

美容室の安心安全な環境、ecoに配慮したサロン作りを目指すためには、美容室で出る粗大ごみの品目をしっかりと把握しておくことがポイントになります。

美容室はトレンドやecoに合わせて導入する機械や設備、サービスなどを細かに変えるケースもあり、その経緯でいくつもの粗大ゴミがでることをあらかじめ予想しておく必要があります。

美容院から出る粗大ゴミには、

  • カット時の椅子
  • ミラーやワゴン
  • シャンプー台
  • デジタルパーマ液
  • スチーマー
  • 促進器といった理美容専門の器具
  • 待合室用のソファーやテーブル
  • キャビネット
  • クローク
  • マガジンラック
  • 傘立て
  • パソコン、レジ、エアコン、電話、照明、オーディオ、冷蔵庫、タオルウォーマーなどの電化製品

と、とてもたくさんの種類があり、処分できるもの・ecoリサイクルをするもの・買取を検討するものなどの細かな分別も必要になることがあります。

美容室の安心安全、清潔感溢れる環境にばかり意識を向けてしまうと、まずは粗大ゴミのすべてをゴミとして扱う認識が高くなるものですが、美容室から出る粗大ゴミはecoやリサイクル・リユースができるものがいくつもあります。

美容師の粗大ゴミ=早めに処分する、という意識よりも、種類によってはeco・リサイクル・リユースをする意識を高めることが効率が良く、早めに理想の美容室環境を整えておくことにもつながりますよ。

美容室の粗大ゴミの正しい処分方法とは?

美容室から出た粗大ゴミが、古くてもうリユースやリサイクルができず処分を決めた際には、正しい処分方法を早めに押さえておくことも安心安全、清潔感のあるサロンを実現するポイントになります。

美容室から出た粗大ゴミの正しい処分方法には、次のようなポイントと注意点があるんですよ。

  • 排出事業者処理責任者の原則に従って処分する必要がある
  • 家庭から出るゴミの感覚で処理をしてしまうと、捨てた当人に重い罰則が科せられるリスクがある
  • 粗大ゴミの回収や運搬は産業廃棄物収集運搬業許可の委託をする
  • 粗大ゴミの処分は産業廃棄物処分業許可を持つ産業廃棄物処理業者に委託をする

※美容室の粗大ゴミは、この4つのステップを確認し、適切な方法で処分をしてもらうことがトラブルの未然予防にもなります。

【美容室のゴミ・排水事情】粗大ゴミを処分する際の3つの注意点について

美容室では細かで処分がしやすいゴミが毎日のように出るものの、複雑なルールや決まり、制限がある粗大ゴミが出るのは月または数年に一度の頻度となるケースも多いため、急な処分が決まった際には戸惑いを覚えることもあるでしょう。

美容室の移転や開店準備、閉店などで粗大ゴミの処分が必要になった際の、3つの注意点とポイントを一緒に見ていきましょう。

【ポイントその1】粗大ゴミの捨て方における法令遵守を見直しておこう

美容室の粗大ゴミの処分となる廃棄物処理法には、とても細かで厳しいルールがいくつも設定されているんです。

粗大ゴミの処分の仕方が間違っていると、美容室の信頼を脅かしたり、罰則が科せられてしまう心配もあるため、粗大ゴミの捨て方における法令遵守を早めに把握・理解しておくようにしましょう。

美容室の粗大ゴミの処分に関する法令遵守は、次の4つになっています。

  1. 産業廃棄物に必要なマニフェストを発行しておく
  2. 業者任せにせず、適正なゴミ処理がされたかの確認を最後まで徹底する
  3. 処理委託契約を書面で交わすこと
  4. 委託に必要な認可証の確認と内容の把握

【ポイントその2】リサイクルや買取が可能な種類を分別しておく

美容室から出るゴミの中には、一見ニーズがないと感じているものであっても、リサイクル・買取が可能な種類もたくさん存在しています。

他の人や業界によっては、美容室から出たゴミがお宝のように価値の高いものになる可能性もあるため、買取・リサイクルが可能な種類を早めに押さえておきましょう。

美容室から出るゴミの中で、特にオークションやフリマアプリでの買取がされやすかったり、再利用価値のあるアイテムをまとめてみました。

  • デジタルパーマ器
  • スチーマー
  • プロセッサー
  • 促進器
  • ワゴン
  • シャンプー・リクライニングチェアー
  • シャンプーボール
  • スタイリングチェアー
  • ミラー、ドレッサー
  • キャビネット
  • スタンドタイプのヘアドライヤー
  • ウェットタオルのウォーマー
  • 水流シャンプーマシン

美容室のこのような器具やアイテムは、美容・理容室が専門の買い取り業者にまとめて依頼をすることで買い取り査定がスムーズになります。

美容室から出るゴミをすぐにゴミとして処分しようとするよりも、それぞれの種類の役割や利便性をもう一度見直し、買取やリサイクルに回すことが、環境やecoを意識した美容師を目指すポイントになりますよ。

【ポイントその3】美容室の移転や閉店の際に確認すべきこと

美容院の閉店や移転の際には、サロンで使ってきた什器が、

  • そのままの状態にしておいても問題がない居抜き
  • 内装まで撤去する必要があるコンクリート打ちっぱなしの原状回復・スケルトン工事

なのかを確認しておく必要があります。

美容院それぞれの契約内容によってそれが変わってくることもあるので、サロン運営のはじめの段階で用意しておいた契約書類などをあらためて見直してみましょう。

美容室の物件の責任者・管理者によって、スケルトン工事による原状回復を求められた場合には、

  • 移動や運搬が可能な粗大ごみ類の撤去
  • スケルトン工事の解体業者

のそれぞれに依頼が必要なケースもあります。

【美容室のゴミをecoに】ヘアドネーションがオススメの理由!

美容室にもっとも多く出るゴミと言えば、たくさんの美容師さんがカットしたお客さまの髪をイメージするのではないでしょうか?

ウィッグやエクステなど、女性のヘアスタイリングの幅をいっそうに広げられるこのようなアイテムも、今では人毛100%の商品が注目を集めるようになっています。

毎日大量に出るカット後のお客さまの髪の毛は決してゴミとして処分するのではなく、リサイクル・eco・リユースに配慮したヘアドネーションの検討もオススメです。

ここでは、数多くの美容室で採用が積極的に進んでいるヘアドネーションについて、目的や定義、メリットを解説してみたいと思います。

カットした髪の毛はどのように処理されているのか?

お客さまのカットした髪の毛は、一見家庭ゴミや産業廃棄物として処分できるイメージがあるのですが、美容室で出る髪の毛の場合は、事業系一般廃棄物に分類されているんです。

産業廃棄物の場合は事業の活動によって出るゴミのことを言いますが、ここに美容室から出たカット後の髪の毛は記載がなく、可燃ゴミとして処理するのが一般的になっています。

美容室で出た髪の毛は、家庭ゴミのステーションに捨てることは固く禁じられ、処理をする担当・専用の施設に持っていったり、一般廃棄物収集運搬許可業者への依頼が必須となります。

カットした髪がecoに|ヘアドネーションとは?

人毛100%のウィッグやエクステなどが幅広い年代の女性に注目・愛用されていることもあり、カットした髪の毛の有効な再利用方法はないかと考える美容師さんも増えているこの頃。

ヘアドネーションとは、髪の毛の寄付という意味合い・定義があり、ケガやなんらかの病気疾患によって髪の毛を失ったり、生えてこない状態の子どもたちのために、完全なオーダーメイドの人毛で作られた医療用ウィッグをプレゼントするためのプロジェクトでもあります。

ヘアドネーションに特化した美容室・団体が増え続けている中、この取り組みは美容室で出たカットした髪の毛を捨てずに、必要としている人のために寄付する目的があり、美容室にとっての理想的なリサイクル・ecoとしても注目されています。

ヘアドネーションをするための条件とは?

ヘアドネーションは美容師さんはもちろん、ecoや環境の配慮の意識が高いたくさんのお客さまの中にも興味を持っている人が多いので、カット後の髪のヘアドネーションについて問い合わせを受けることもあるのではないでしょうか?

ヘアドネーションをするためにはいくつかの条件・注意点があるため、美容室での採用を検討した際の参考に役立ててくださいね。

髪の毛を寄付するにあたって、いくつかの注意点があります。もしお店で実践する場合には、以下の項目に気をつけてください。

  • 31cm以上のロングヘアであること
  • 髪の毛が完全に乾ききっていること
  • カットした髪の束は同一人物の髪でまとめておくこと
  • 美容室から配送可能なものの、お客さま自身が自宅でカットして送ることが可能(お客さまの希望を確認しておく)
  • カットした髪の切り口を輪ゴムでしっかりと固定しておくこと

一般的にはゴミとして処理されるお客さまのカット後の髪でも、ヘアドネーションの導入によってその条件がマッチすれば、世界中の子どもたちを救える大きなチャンスを掴むことができます。

31cm以上のロングヘアのお客さまの髪の毛をカットする際には、自らヘアドネーションの目的・利点をお客さまに提案することで、美容師・美容室の信頼・環境配慮への高い意識が伝わりやすくなり、それが美容師のやりがいやサロンの実績UPにつながる可能性もありますよ。

~おわりに~

処分が必要なゴミとecoリサイクルが可能なゴミの種類を正しく理解しておくことは、人としてとても良いことをしているような満足と安心感を得られるはずです。

お客さまが安心して通える清潔で安全なサロンづくりを目指して、ゴミ処理の正しい方法とecoやリサイクル、ヘアドネーション導入の意識をいっそう高めていってくださいね。

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