「エクオール」って知ってる?美容と健康に役立つ理由と上手な摂取方法まとめ
大豆由来の栄養成分として知られている「エクオール」は、一度は目にしたり耳にしたことがあるのではないでしょうか?
女性の美容や健康に働きかける注目の栄養成分・エクオールは、上手な摂取を習慣付けておくことで、カラダとココロの内側からのより良い変化に気付けるようになります。
不安定なこの時代、いつも以上に健康や美への意識が高まりつつあるため、ここではエクオールがどのような栄養成分なのか、特徴や効果、上手な摂取方法の基礎知識をわかりやすくお伝えしていきます。
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エクオールとはこんな栄養成分!
大豆イソフラボンのパワーの源とも言われている注目の栄養成分、エクオールは、女性の美と健康に欠かせない大豆イソフラボンに含有された、「ダイゼイン」という成分が腸内細菌の力を借りて変換されるもののことを言います
大豆イソフラボンのダイゼインが腸内細菌のチカラで変換され、エクオールに変わると、この栄養成分は大豆イソフラボンを超えた、揺らぎやすい女性の健康・美容ケアに効果を発揮すると言われているんですよ。
エクオールの効果とは?女性の美や健康に役立つ理由を解説
年齢を重ねたことで起こりやすい心身のゆらぎのケアに、イソフラボンを含んだ食材は比較的取り入れやすいメリットがありますよね。
では、イソフラボンが腸内細菌のチカラで変換されるエクオールには、いったいどんな効果が期待できるのでしょうか?
大豆イソフラボン以上の効果が期待できるエクオールのパワーを一緒に見ていきましょう。
血管機能の改善に働きかける
血管や血液は、年齢を重ねるとともにその状態が不安定になりやすいと言われています。
大豆イソフラボンが腸内の細菌のチカラによって変換されて産生するエクオールは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きによって、
- 血管をしなやかな状態に維持する
- 動脈硬化の予防
- サラサラで健康的な血液に
などの血管機能に関する効果が期待できます。
またエクオール摂取のある試験によると、12週間エクオールを摂取した結果、明らかに血管機能の改善が確認されているんですよ。
糖質の代謝を促す
糖質は脂肪細胞に吸収されやすく、贅肉に変わったり、お肌の糖化現象を引き起こすリスクがあると考えられているんです。
エクオールには、メタボリックシンドロームの原因となる糖質の代謝を促す働きがあり、
- メタボリックシンドロームの予防
- 糖尿病や生活習慣病の予防
- お肌の糖化による黄くすみの予防や改善
などの効果が期待できると言われています。
またエクオールを12週間にわたって摂取し続けた試験結果からは、この期間内に糖質の代謝がスピーディーになっている効果が確認されていますよ。
更年期症状・ホットフラッシュの改善
40代以降の女性に見られることが多いホットフラッシュは、特に何もしていない状態でも顔や首、胸のまわりがカーッと熱くなり、大量の汗をかいたり頬の赤みが出る更年期障害の症状のひとつとされています。
ホットフラッシュは何気ない毎日を過すだけでも、更年期によって急に起こってしまうため、女性にとってはそれが負担・コンプレックスに感じることも少なくはありません。
エクオールは女性のホルモンバランスに働きかけるチカラが大豆イソフラボンよりも強いため、ホットフラッシュ・更年期によくある悩みの改善・予防に役立ちます。
エクオールとホットフラッシュの試験では、1日1回以上このトラブルがある女性に12週間のエクオールの摂取を続けた結果、ホットフラッシュが以前よりも起こりにくくなったという報告があります。
首や肩のコリ、頭痛にアプローチする
更年期はもちろん、女性のリモートワーク・長時間のデスクワークが定番の働き方になっている今、首や肩の長期的なコリ、繰り返しの頭痛を感じている人も多いのではないでしょうか?
首や肩のコリ、繰り返し起こる鈍い痛みを伴った頭痛は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの減少・不足によって血流が滞り、老廃物・毒素が溜まった血管が脳の神経を圧迫して痛みにつながると考えられています。
エクオールはエストロゲンと似たような働きをし、エストロゲンの安定した分泌に働きかけるため、首や肩のコリ、ツラい頭痛の緩和に役立ちます。
また人気テレビ番組の健康特集では、エクオールの源となる大豆を含む食品をバランス良く摂取することで女性ホルモンのバランスが整い、頭痛や首、肩こりの緩和や予防に役立つことが専門家・医師からも報告されているんですよ。
年齢を感じさせない美しいお肌に
美容に働きかける女性ホルモン・エストロゲンは、お肌の弾力と若々しさの要となるエラスチン・コラーゲンの生成にかかわりのある美肌のホルモンとも呼ばれています。
大豆製品を補い、腸内細菌のチカラでそれがエクオールに変わると、美肌のためのホルモン・エストロゲンの分泌が活性化するため、シワやシミ、たるみのない、年齢を感じさせない美肌につながっていきます。
骨密度を高める
美容ばかりではなく、カラダの健康にも深いかかわりがあるエストロゲンは、この女性ホルモンの分泌が減少してしまうと、骨の密度も低下してしまうと考えられ、関節痛や骨折のリスクが高まります。
エクオールの約1年間の継続摂取の試験によると、骨密度の減少が通常よりも約半分に抑えられたという結果もあるため、大豆製品のエクオールは豊かで健康的な毎日を送るためになくてはならない栄養素だと理解できるのではないでしょうか。
悪玉コレステロールの減少
食生活や栄養摂取バランスの乱れなどで、コレステロール値が高い女性にも、エクオールはその値の高さを低下させる効果が期待できます。
エクオールの摂取で分泌が活性化するエストロゲンには、肝臓にて生活習慣病や肥満の原因となる悪玉コレステロールの代謝を促進する働きがあり、12週間の摂取試験では脂質の代謝の改善も報告されていますよ。
手指の不調を改善する
女性の手指は毎日の家事や仕事、細かな作業で酷使されているため、関節や骨の状態が悪くなり、手指のしびれやこわばり、リウマチなどが生じることも少なくはありません。
女性ホルモンの減少が原因とされている手指の不調はエクオールの産生で女性ホルモンのバランスが整い、毎日10mg程度・3ヶ月の摂取で症状の緩和・落ち着きが見られたという報告があります。
エクオールを作れるor作れない人がいるって本当?
大豆に含まれているイソフラボンは、古い時代から女性の美容と健康に働きかける注目の栄養素として親しまれていますが、大豆イソフラボンがもつ恩恵を受けられる人は、実は限られていることがさまざまな研究結果から明らかになっているんです。
エクオールは、大豆イソフラボン以上に美容と健康に役立つ効果を発揮するため、エクオールを作れるor作れない人のタイプを早めに理解しておきたいですよね。
ここでは、エクオールを上手に作ってカラダの内側に満たせる人と、エクオールを作ることが難しい人のタイプについて解説してみたいと思います。
エクオールを作れる人はふたりにひとり!?
40代以降の、心身のゆらぎが起こりやすい女性に注目されているエクオールでも、この栄養成分を作るための腸内細菌を持っているのは、日本人女性では5割程度、ふたりにひとりしか作れないことが明らかになっているんです。
また、エクオールを作れるタイプの体質であっても、この栄養成分は体内に蓄積することが難しく、わすか1~2日程度でほとんどのエクオールが体外に流されてしまうため、毎日欠かさずにイソフラボンを含む食品の摂取が必要になるのです。
エクオールを比較的作りやすい体質にある女性でも、ストレスや食生活、ライフスタイルの乱れなどで腸内環境は細かに変化することがあります。
エクオールは腸内の細菌のチカラによって産生されるため、腸内環境の変化でエクオールが作りにくくなってしまうこともあるんですよ。
エクオールを作れない人のタイプとは?
エクオールを作れない人は、大豆イソフラボンをエクオールに変える、腸内細菌を十分に持っていないことが大きな原因と考えられているんです。
エクオールを産生するためのエクオール酸性菌と呼ばれる腸内細菌が少ないと、大豆イソフラボンを毎日欠かさずにバランスよく摂取していたとしても、エクオールが産生されず、この恩恵を受けることができなくなってしまうのです。
エクオールを作れる人・作れない人には腸内細菌という大きな違いがあるものの、エクオールを作れない人であってもちょっとした工夫とアイディアをプラスすることでこの状態を打破することが可能になっています。
エクオールを作れない人の対処もこれから合わせてご紹介しますので、不安や悩みを早めに解消してくださいね。
エクオールは本当に安心安全?副作用について解説
エクオールのもととなる大豆製品は、アレルギー物質を含む食品でもあるため、副作用などの危険性があるのか、心配することもあるでしょう。
エクオールは万能な栄養素・効果を兼ね備えている分、心身への働きかけが強すぎるのではないかと不安を抱く女性もめずらしくはありません。
ここではエクオールが本当に安心・安全な栄養なのか、気になる副作用や危険性についてお伝えしたいと思います。
エクオールは安全性が認められた成分
エクオールは食品の栄養素としての安全性が認められた成分となっているため、重大な副作用が起こる心配は少ないと考えられています。
ただ、エクオールをたくさん作り出そうと焦るあまり、大豆製品を過剰に摂取してしまうと、他の栄養摂取が不足し、バランスが乱れることで心身の負担につながるリスクがあります。
エクオールの一日当たりの摂取量を守ろう
心配な副作用・危険性のないエクオールは、1日当たり10mgの摂取が推奨されています。
どんなに美容・健康に良い大豆製品・エクオールでも、過剰な摂取は逆に負担となってしまうリスクがあるため、1日10mgの目安摂取量を守ることが美容や健康効果を実感できるポイントになります。
エクオールを作れない場合はどうしたらいい?ベストな対処法をチェック
大豆イソフラボンを超える美容・健康パワーが期待できるエクオールは、ふたりにひとりしか作ることができない貴重な栄養素なので、エクオールを作れない場合の効果的な対処法が気になるものですよね。
毎日大豆製品をバランス良く食べているのに、それがエクオールに変換されないのは損をしているような気分になるもの。
ここでは大豆製品の摂取で美容や健康に役立つエクオールをしっかりと補うために、オススメの食生活やエクオール産生のヒントとアイディアをお伝えしてみたいと思います。
10mgのエクオールを産生できる大豆食品
大豆製品から一日に必要な10gのエクオールを補うために、
- 豆腐:約200g(1/2丁分)
- 納豆:1パック(約50g)
- 豆乳:コップ1杯(約200ml)
を毎日欠かさずに摂取するようにしましょう。
大豆製品をエクオールに変えて体内に補うためには、毎日継続して、バランスの取れた食生活を心がけることがポイントになります。
腸の健康ケアを始めよう
エクオールはそもそも、腸内の細菌バランスによって大豆製品から変換されるようになっているため、腸内の健康ケアも欠かせないメソッドになります。
便秘がちだったり、睡眠不足や疲労、ストレスや栄養バランスの乱れは、腸内に悪玉菌を増やして老廃物・毒素を溜め込むため、大豆製品からのエクオール摂取が難しい状態に。
腸の健康に気を配り、乳酸菌や食物繊維を含む食材を、大豆製品と並行しながらバランスよく摂取しましょう。
サプリメントを活用してみる
身近なドラッグストアやインターネットの通販サイトなどでは、エクオールの産生に働きかけるサポートサプリメントがリリースされるようになっています。
サプリメントは、大豆イソフラボンをエクオールに変えるための腸内細菌のバランスを増やしたり、1日に摂取しておきたい10mgのエクオールが数粒で摂取できるため、忙しい毎日で食事や栄養バランスの管理が難しい人にも手軽なアイテムとなっています。
エクオールを作るための生活習慣のポイント
エクオールを作れない体質の人でも、ある研究では次のような生活習慣を心がけることによって、大豆製品の摂取から体内のエクオールを増やせるようになったという興味深い報告があるんです。
エクオールを作り、カラダの内側からの美容と健康にアプローチするため、次のような生活習慣を心がけてみましょう。
- 質の良い睡眠を7~8時間以上とる
- 大豆製品を毎日毎食欠かさずに摂る
- 適度な運動を心がける
- タバコを吸わない、200以上もの有害物質によってエクオール変換が難しくなるため
- 食物繊維や乳酸菌のこまめな摂取、腸内細菌のエサとなる栄養素であるため
~おわりに~
大豆製品からエクオールをしっかりとカラダの中に補うことは意外に手軽で、そこまでハードルが高いとは感じなくなったのではないでしょうか。
継続的な大豆製品の摂取と、規則正しい生活を送ることが、エクオールを作れる体質に変わるコツになりますので、毎日の生活習慣・食事の栄養バランスを見直し改善して、エクオールの美容・健康パワーをカラダとココロで感じ取っていきましょうね!
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