美容師としてのキャリアを積み重ねてきた人たちにとって、オリジナルのアイディアや価値観、個性や技術を活かせる美容院の開業は、大きな夢・目標になるものなのではないでしょうか？

美容室開業という素晴らしい夢や目標を現実のものとし、今までよりも充実したワークライフを送るために、今回は美容院開業に必要な準備・手順、気になる失敗例をわかりやすく解説！

理想の空間にてやりがいある美容師ライフに向けて、美容室開業の基本的な知識をさっそく参考にしていきましょう。

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【美容室開業！】ありがちな失敗例を見直しておこう

どんな美容師さんにとっても憧れで、最終的な目標となることも多い美容室開業。

それにはさまざまな理想や夢、目標がある分、ときに失敗例の見直しがおろそかになって、失敗の当事者になることも少なくはありません。

ここでは、美容室開業にありがちな失敗例を事前に参考にしながら、安心・スムーズに美容室開業のステップを進めていきましょう。

リサーチ不足や過ぎた独自判断による失敗

美容室開業には、基本的な知識から応用的なノウハウまでを、時間をかけてじっくりとリサーチして情報を得ていく必要があります。

美容室開業の華やかな夢・目標にばかりとらわれてしまうと、開業に必要なリサーチがおろそかになり、独自の判断によって基本的な情報が把握できなくなってしまうのです。

独自判断やリサーチ不足に気付けず、美容室の開業準備を進めてしまうと、すべきこと・後回しにしてもよい部分の見極めがつかず、思わぬハプニングが起こったり開店までに長い準備がかかることもめずらしくはありません。

そのため、美容室の開業は決して理想にばかりとらわれず、経験のある人や専門家への相談・アドバイスを受けることも、失敗しない秘訣となることを忘れずにいてくださいね◎

コストのかけ過ぎによる失敗

美容室の開業には、それなりに高額なコストがかかることが一般的ですが、実は多くのコストをかけなくても準備できる方法・利便性の高いアイテムがたくさん展開されているんです。

たとえば、美容室を開業してからなくてはならない会計や経済状況把握に必要なレジなどを、はじめから高額なタカラベルモントを導入してしまう失敗例も、のちに後悔しやすくなります。

この理由は、美容室の開業から必要なレジであっても、今ではITやオンラインの発展によって、手軽に使えるiPadレジなどの導入が注目されているため。

iPadを活用した美容室のレジは、一般的なレジに見られる高額なコストと、複雑な使い方といった負担が一切ないため、カットできるものとより多くのコストをかけるべき部分を見直し、リストアップすることがオススメです。

【美容室開業！】基本的な流れを押さえておこう

美容室の開業は、どんなに知識や経験を持っていたとしても、ベストな手順・流れを押さえている人は多くはないですよね。

美容室開業という大きな夢に向かって、余計なハプニングなく準備を進めることができるよう、ここでは美容室開業の基礎知識、キホンの流れや手順を一緒にチェックしてみましょう。

リサーチと資金の準備について

美容室開業の最初のステップは、リサーチと資金の準備、見直しがスタートになります。

美容室開業に必要なリサーチは、

1.美容室をOPENするエリアのリサーチ

2.ライバル店となる他の美容室の傾向、コンセプトのリサーチ

3.地域に密着している人のタイプ、ファッションや髪型の傾向などをリサーチ

の3つのポイントをひとつひとつクリアしつつ、自分がどのような美容室を理想としているか、キャッチフレーズやコンセプトの考案を並行する必要があります。

そして美容室開業の資金の準備に関しては、

1.かかる経費の予測

2.美容室をOPENした後の売り上げ予測

3.設備や店舗家賃、その他必要な器具類にかかるコスト

4.美容室開業に必要な全体の資金

5.ストックしておくべき資金の大まかな金額

の5つのポイントをじっくりと検討し、美容室開業の経験がある人や、専門家などにも話を聞き、アドバイスをもらうことがオススメです。

美容室の店舗着工からOPENまでの流れ

美容室を開業するエリアや物件を契約した後は、内部の着工からOPENに向けての準備が必要になります。

ここからの一般的な流れは、コンセプトやイメージに沿った内装デザインをデザイン会社と相談することと並行して、スタッフが必要な場合は求人情報の掲載準備をしたり、開業をサポートしてもらいたい人材に声がけ・相談・案内をしておく必要もあります。

また美容室のOPENまでには、ホームページの作成やDMの送付準備、チラシの配布やネットでの宣伝などの準備も整えておくようにしましょう。

【美容室開業！】必要な届出とは？

美容室の開業は、これまでにお伝えしたさまざまな準備・リサーチの他にも、いくつもの届出をする必要があります。

ここからは、美容室の開業に必要な届出の種類と、目的や必要な理由をひとつひとつチェックして、不備の内容に万全の準備を整えておきましょう。

保険所への届け出

保険所への届け出というと、主に食品関係の開業の際に必要なイメージが一般的となっていますが、衛生面での管理が必須となる美容業界も、その届出が必要になっています。

保険所への届け出は、自治体によってその内容・条件が異なるケースもあるので、店舗のレイアウトや出店場所と同じように事前にリサーチが必要になります。

美容室開業の保健所への届け出には、内面の工事の着工前に、

1.事業の計画書

2.店舗内面・外面が把握できる図面

を忘れずに持参し、相談や指示を受けるようにしましょう。

開設届

美容室開業の保健所への届け出には、前項でお伝えした事業計画書・図面の他にも、開設届が必要になります。

美容室開業に必要な開設届には、さらに添付が必要な書類を準備・持参する必要があるため、これにも不備がないか、二度手間を防ぐための準備を万端にしておきましょう。

また美容室の開業には、2名以上の美容師が働く場合に限り、管理美容師という専門知識・資格を取得したプロフェッショナルの常駐が決まりになっています。

管理美容師の資格取得は、セミナー・オンライン・イベント・スクールで学ぶことができるものの、頻繁な実施がなされていないと言われているため、早めのリサーチ・取得の準備をはじめていきましょう。

個人事業主・法人化に必要な届出

美容室の開業は、個人事業主・法人化にかかわらず、必要な届出が複数存在しています。

特に美容室のスタッフを雇う場合は管理美容師の資格取得をしておく他にも、給与支払い事務所等の開設届出書が必要になります。

さらに美容室の開業には、労働保険や社会保険に必要な手続きもありますが、これらは社会保険労務士・税理士などに手続きを代行してもらうことが可能になっています。

美容室の開業に必要な手続き・届け出はとても多いため、このような専門家のサポート・アドバイスも視野にいれながら準備を進めていくと、美容室のプランや戦略、内装のレイアウトやロケーションなどの準備に多くの時間をかけることができるでしょう。

【美容室開業！】費用を抑える方法とは？

美容室の開業は、できるだけコストをカットしつつ、費用をかけるべき部分と抑えるべき部分をあらかじめ把握しておきたいものですよね。

ここからは、美容室の開業に詳しい専門家や、実際に低めのコストで理想の美容室を開業した経験のあるプロからも推奨されている、費用を抑えるベストな方法をまとめてみました。

家賃のコストを抑える方法

美容室の開業でもっとも高額なコストがかかると言われている家賃。

ですが美容室開業の基本的な費用となる家賃は、交渉次第でコストカットが可能になります。

そのためにも、美容室の開業に携わった実績・経験の多い不動産会社を選び、まわりの店舗や物件の相場の家賃を比較して結論を明確にしながら減額を相談してみましょう。

また、美容室の家賃の発生を、開業日からのスタートにお願いしてみることもオススメです。

工事にかかるコストをカットする方法

家賃と同じように、高額なコストがかかると言われている、美容室開業の工事。

美容室開業の工事のコストをカットするためには、居抜きタイプの物件を選んでおくと、もともとの特徴やメリット、外見や内装の魅力を活かしつつ、細かな工事をする必要がなくなります。

また美容室に必要な導線などは、どのサロンでも似たような仕組みになっていると言われているため、天井や壁の張替えだけで済む可能性もありますよ。

クロスよりも塗装がオススメ

外面・内装の工事にかかわらず、クロスは基本的に高額な材質と言われているため、割安かつ日々のメンテナンスや管理もしやすい、塗装での工事を検討してみてはいかがでしょうか？

塗装のイメージは、クロスによく似た上質で華やかなタイプに仕上がるケースもたくさんあり、このコストがカットできる分、美容室に必要な衛生面や見た目を華やかにするステップの方に多くの費用がまわすことができるでしょう。

設備機器や材料のコストを抑える方法

美容室開業には、お客さまが安心して通えることはもちろん、日々のハードな美容師の業務を効率的に、安定させるために必要な設備機器・材料を細かに揃えていく必要があります。

美容室開業に必要な設備機器の場合は、グレードにこだわったり高額なコストをかけて購入するよりも、今ではリースできる機器が充実展開されています。

またシャンプーやトリートメントなど、美容業務に必須の材料は、少額の値引きであっても、毎日使用する費用やコストパフォーマンスを考えてみると、トータルではより大きな費用を抑えることができます。

そのため、仕入れや商品購入の際にはメーカーやブランドに値引きの交渉をしてみましょう。

～おわりに～

美容室の開業をスムーズに進めるためには、ひとつひとつの工程を丁寧にしつつ、並行できる部分を見つけて同時進行していくことが大きなポイントに！

美容室開業という夢が叶うまでの日々を充実して過ごすことができるよう、開業に必要な基礎知識と応用の情報をもう一度見直してみてくださいね◎

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